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嗚呼、勘違い! 靴と足
軽い・柔い・ゆったり靴
私、足の幅が広いから靴は3Eじゃないと・・?
こういう声をよく耳にしますが、ホントに3Eの人は何人いるでしょうか。
足囲(ウイズ)のJIS表示、、女性の場合だと、足長23cmでCが21.6cm、D・E・EEと6mmきざみで3Eが24.0cmとなりますが、これ、あくまで足のボール部の太さ(囲)であってけして単純に足の幅を示しているわけではありません。そんなわけで幅が広くても甲が低ければ(厚みがなければ)足囲は小さくなるわけで、、およそ幅が広い足は靭帯がやせ細っていて足の骨がバラけるように広がっていることも少なくはなく(むしろそれが多いかも)その場合の足囲は意外と小さくなります。
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私の足は24cmのEだから24cmのEの靴じゃないと・・?
靴を合わせるときは踵からボールあたりまでの部分をできるだけフィットさせることが重要です。靴の捨て寸(爪先のゆとり)も靴のデザインや足の形にによっては3cm以上必要な場合もあります。
サイズ表示は目安と考えましょう。28個の骨で構成され複雑な動きをする足と過酷な条件のもとでその足をサポートする靴のサイズ、たった二つの値で表せるものではありません。
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上の図のように長さが違う足でも同じ靴がフィットすることもあります。
やっぱり軽くて柔らかい靴が一番 !?
ちょっと待ってください。かりにも数十キログラムの身体を支える靴、そろりそりと歩くならまだしも、健康な人は普通に歩っても片足に掛かる力は体重の1.2倍以上、ましてちょいと駆け出そうものなら100キログラムをかるく超えてしまいます。さらにさらに、勢いよく階段を下ろうものならいったいどれほどの力が足に掛かるでしょう?
(必要以上に)柔らかい靴は足に合っていなくてもちょいと履いてみると裸足になったみたいで気持ち良かったりもします。しかし、前述のように大きな力が長時間かかった場合はいったいどういうことになるでしょう?
また、靴に限らず、身に付けるもの、持つ物、はたまた乗り物なんかも軽いに越したことはないでしょう(風に飛ばされちゃうようでも困りますが)。重量がかさめばかさむほどそれを運ぶために消費するエネルギー量は当然増えます。しかし、材料の軽さには限度というものがありまして、あらゆるメーカーは少しでも軽くするために日夜努力してるわけですが、物の重さというのはそうそう軽くできるものではありません。軽くてそれなりに強度がある材料というものはとうぜん高価なものになってきます。
(靴一足、機能を損なわずに50グラム減らすとしたら、いったいどれほどのコストが嵩むでしょう?)
できるだけ安く、できるだけ軽く物を仕上げるにはどうしたらよいでしょうか。
自動車の場合だと手っ取り早いのは最大積載量を減らせばよいですね。ワゴン車より乗用車、軽自動車ならもっと軽くなります。さらにもっと軽くしたければまずシートを薄くしましょうか。外装の鉄板を薄くして、更にフレームも細くしてもっともっと軽くしたいとこだけど、危険なのでこれはやめておきましょう。さあ、これでちょっと乗り心地は悪いけど燃費は向上、地球温暖化防止にも貢献できるでしょうか。
さて、靴の場合はと言いますと、残念ながら軽くなっても乗り心地(履き心地)が悪くなるとエンジン(履く人)に負担がかかるので燃費が落ちます。
軽さも柔らかさも身体と用途と予算に合わせて選びましょう。
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総評
軽くて柔らかくて幅のゆったりした靴は売り易い。衣料品で言えば、ジャージと一緒。また、靴の幅は大なり小なり履いているうちに必ず緩むのでお忘れなく。
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