靴で擦れたり圧迫を受けて皮膚が厚く角質化したものがタコ、さらにそれが刺のようになって皮膚に食い込んだものが魚の目です。魚の目はひどくなると肉に突き刺さり、ひどい痛みを感じます。
また、細菌性の疣が圧迫を受けてタコや魚の目のようになる場合もあります。
カビの一種である白癬菌によって起こる皮膚病が水虫です。小さな水疱が破れて皮が剥けるものや、湿気の少ない踵などでは皮膚が厚くなってひび割れができるものがあり、痒みを伴わない場合も多くあります。
体重のストレスなどにより足のアーチがつぶれ、足底筋を引っぱります。ランニングなどによりそれが繰り返されると足底筋が炎症を起こし、踵の部分が傷むことがあります。とうぜん体重の重い人ほど起こりやすいもので、症状が軽いものでは朝起きて間もなく、カラダが温まっていないときにだけ痛みを感じると言うこともあります。
また、靴のインソールのアーチ(土踏まずの高さ)が適切でない場合に、足底筋が圧迫され、あるいは緊張して炎症を起こす場合もあります。
足のアーチを支えている足底筋膜は、ハイアーチや偏平足ではより緊張し、炎症を起こしやすくなります。
安静や鎮痛剤(湿布など)で痛みが収まらない場合には、足底板(アーチを支える装具)や室内での適切な靴やサンダルの着用が必要になる場合もあります。初期の段階ではテーピングなども効果的です。
末梢神経障害や血行障害が起こりやすい糖尿病では、ちょっとした傷などから入った細菌により下腿が腐る壊疸が起こる場合があり、糖尿病患者にとって足の疾病は非常に恐いものです。必ず医師の診断を受けてください。
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