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作成日: 04/10/24  
修正日: 08/10/25  

靴を洗ってみよう


ホントに洗っちゃって大丈夫なの?
 皮革、とくに靴は水に弱く雨の日の使用は控えよう、、などと言われることがありますが、はたしてそれはどうでしょう。確かにドレスシューズのような通常使用に適さないものやファッションだけを意識した靴には水に弱いものもありますが、そもそも足というものは健康な人であれば1日にコップ1杯以上、時には1リットル以上もの汗をかくこともあると言われますし、実際かなりかきます。水に弱かったら大変なことになりますね。

どうしようもなく汚れちゃったヌバックやスエード・ベロアなどに効果的
 汚れが付きやすいと敬遠されることが多いヌバックやスエード・ベロア、、しかし新しい内に保護スプレーなどさえかけておけばどうしようもなく汚れてしまった場合でも洗うと新品のようにきれいになる場合が多々あります。捨てる前に是非お試しあれ。


用意する物
a. バケツやタライなど
b. 石けん
  手洗い用とか布巾洗い用とか人間の肌に使用して問題のないものならだいたいオッケー。
  (「石けん」についていろいろご指摘をいただきました。まったくもって勉強不足でした。こちらなどを参考に環境にも配慮したものをお勧めします。)
  シャボン玉石けん

c. スポンジ
d. ブラシ
e. 保革クリーム(スムースやシュリンクレザーの場合)

1. バケツかタライなどに水またはぬるま湯を入れて靴を浸します。シューレースなどの付属品は外した方がよいでしょう。

2. 次にスポンジで石けんをよーく泡立て水に浸した靴のアッパーをまんべんなく軽く擦ります(内側も)。小さい円を描くように擦ると良いでしょう。ソールはブラシを使うと効果的です。
スムースやシュリンクのツヤ革の表部分は強く擦ると角質層が剥がれてしまう場合があるので注意してください。

3. 汚れがとくにひどい場合にはここで浸け置きなどが効果的です。浸け置きした後にもう一度「2.」を実行しましょう。

4. 洗い終わったら十分に濯いでください。石けんなどが残っているとウレタンやゴムなどは劣化を引き起こす場合があります。カビの発生の原因にもなります。

5. 濯ぎ終わったら乾いたタオルなどで水気をよく吸い取り、風通しの良い日陰で十分に乾燥させてください。風通しが悪いとカビの発生の原因にもなります。完全な乾燥には3日から1週間以上かかる場合もあります。

6. 仕上げには保革クリームなどを使いましょう。
 ただし、長期間しまい込むような場合はクリームの油分がウレタンやゴムの劣化に繋がる場合もあるので注意が必要です。時々新鮮な空気に当てるようにしましょう。
 起毛素材の場合には保護スプレーや補色スプレーなどで仕上げます。


【補足と注意】
●上述の洗い方は無難な一例です。靴の種類(例えばメフィストのカジュアルシューズ、及び同サンダルなど)によっては浸け置きの後に洗濯機を使うとさらに効果的な場合もあります。お気に入りの靴に合った洗い方をいろいろ工夫してみるのも良いでしょう。
 なお、洗濯機を使用する場合は水は多めに、なるべく片方ずつの方が良いでしょう。摩耗が気になる場合には洗濯用のネットの使用もお勧めします。
●洗った後に補色が必要になる場合があります。
●浸け置きなどによってインソールが剥がれる場合があります。貼り直す場合は乾燥しても固くならず接着力のあまり強くない接着剤を使用するのがお勧めです。瞬間接着剤などはガチガチに固くなるので厳禁です。
●アウトソールなどが剥がれた場合は修理店できっちり貼り直して貰ってください。洗ったくらいで剥がれるような場合は洗わなくても近い将来歩行中などに剥がれる可能性は大きいです。






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