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たまには靴を脱いでみよう!



 今の世の中、人間が行くところはどこもかしこもコンクリートやアスファルトで地面がカチンコチンに固められてしまいました。このような平で硬い地面は身体に大きな衝撃を与え、とくに人間のような二本の足で踵を着いて歩く動物にとってたまったもんではありません。自動車を走りやすくして円滑な流通を保つためには少々の犠牲はやむを得ないところでしょうか。マサチューセッツ工科大学の調査によると、なんでもパプアニューギニアの平原に住む原住民と岩場に住む原住民の脳障害がおこる確率は岩場に住む原住民の方が30倍にも及ぶそうです。岩場に住む原住民の脳障害の高い確率は硬い岩からの衝撃によるストレスが原因と推測されます。
 岩のように形が不規則でその場その場で衝撃の加わる方向が違ってくる場所でもこの通りですから、コンクリートやアスファルトのように真っ平らで常に衝撃の方向が一定の場合には人体に与えるストレスは野っ原の30倍どころではないかも知れませんね。
 たとえばボクシングでは腰の入った数発のストレートパンチだけよりも小刻みのジャブの後の一発のストレートパンチが相手に大きなダメージを与えます。私たちは何気なく外を歩いていてもコンクリートやアスファルトの硬い地面から常にジャブ攻撃を受けているわけです。
 そこでどうしても人間が硬い道路を歩くときに必要になるのがコンクリートやアスファルトからの衝撃を弱める靴と言うわけです。何も犬の糞から足を護るためだけではないのです(笑)
 そんな訳で我々が外を歩くときは靴を履きっぱなし。へたすりゃ家の中でも硬いフローリングの上をスリッパ履き。そうでなくても靴下やストッキングなどという物で足を大事に覆っていたりします。とくにストッキングなどは滑りやすいし、吸湿性も悪いし、機能的には善いことが何もありません。

 浜育ちの人、お相撲さん、柔道選手。私が知る限り彼らのほとんどは地面からの衝撃を柔らげるサスペンションである土踏まずがちゃんとあり、肉付きもしっかりとした立派な足をしています。いったいどうしてなのでしょうか。
 つまり浜の人間は砂浜を裸足で歩く機会がたくさんあります。お相撲さんは当然土俵の上で裸足で相撲を取ります。柔道選手はやはり裸足で畳の上で格闘します。何れにも共通するのが“裸足”。裸足で柔らかい地面を歩く踏ん張るなどと言う行為が彼らの足を完成度の高い物にしているのではないでしょうか。

 人体の各器官はちゃんと使って刺激を与えることによって発達します。足とて例外ではありません。靴を脱いで裸足になってこそ人間の身体の土台である足の機能を十分に発揮することができるのです。
たまには裸足になって土や砂、草の上を歩いてみませんか?(と言っても公園とかでね)

 昨日私のところでは今シーズン初めてまともな雪が降りました(一応北国です)。いつも裸足にサンダル履きで雪かきをする私はやはり昨日も裸足にサンダル履きで雪かきをしました。さすがに2月の雪は冷たいですね。しかも今シーズン初めてだったのでなおさら冷たさが身にこたえました。しばらく足が痛かったです(馬鹿>σ(^-^))
(1999年冬 記)

(裸足で歩いていて犬や猫の糞を踏んづけ精神的なダメージを受けたとしても当方は責任を持ちかねますのでご了承ください。 まあ洗えば落ちますから)



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